映画「牛首村」あらすじ感想考察 牛首の呪いとは?

2022年2月18日公開「牛首村」を見てきたので感想をご紹介します。

恐怖の村第3弾は「ウシノクビ」の怪談を題材にした、とある双子の姉妹と奇妙な風習のお話。

あらすじ感想や「牛首の呪いとは何だったのか」について考察していきます。

あくまで個人の感想です。勘違い等あるかもしれませんのでご了承ください。

もくじ

牛首村 簡単なあらすじ

東京で父と2人暮らしの奏音(かのん)は、クラスメイトで奏音に想いを寄せる蓮(れん)からある動画を見せられる。

その動画には心霊スポットを探索する3人の女子高生が映っており、中のひとりは奏音にそっくりだった。

奏音に似た少女は牛の首のお面をかぶせられ、おふざけでエレベーターに閉じ込められる。

その直後、エレベーターが落下。

階下で撮影されたエレベーター内部には牛の首のお面が落ちており、少女の姿は消えていた。

動画を見た奏音は心がざわめく。

知らぬ間にできた手首の傷や、耳に残るわらべ歌、時折感じる誰かの気配に予感めいたものを感じ、奏音は自分に似た少女を探しに行くことに。

蓮とともに富山へ向かった奏音は、途中で知り合った山崎という男と動画が撮影された坪野鉱泉へ向かう。

牛首トンネルに差し掛かった時、山崎に「ウシノクビ」の怪談について教わる奏音達。

「ウシノクビ」は聞いたら呪われるという怪談だが、実際にどのような内容かは誰も知らない。

要するに「ウシノクビ」というタイトルだけがひとり歩きした、中身のない怪談なのである。

坪野鉱泉で落ちたままのエレベーターに入る奏音。

記憶に残る、花と蝶の絵を無意識に描く奏音。

ふと絵を見直すと花が描き足されている…

奏音に似た少女の名は詩音(しおん)。

詩音の彼氏だという少年(将太)に出会った奏音たちは、詩音の家に案内してもらう。

そこで会ったのは、出張しているはずの奏音の父だった。

奏音は詩音と双子だと聞かされる。

奏音は小さいころの記憶がなく、憶えているのは2人で蝶を捕まえたこと、そして、ガラス窓に花と蝶の絵を描いたことだった。

「ひとりぼっちじゃ、さびしいでしょ」

詩音が捕まえた蝶が死に、奏音は自分が捕まえた蝶を殺して隣に埋める。

ふたつ並んだ蝶のお墓…

奏音は4歳の時に行方不明になっており、詩音が泥だらけの奏音を連れて家に戻ってきたことがある。

その後、両親は村に伝わる奇習を恐れ、奏音と詩音は別れて暮らし始めたのだった。

その昔、詩音が住んでいる地域には牛首村という村があり、そこは双子の出生率が高かった。

双子は「忌み子」として嫌われ、7歳に双子の片方を牛の神様に帰す儀式を行っていた。

その儀式とは子供に牛の首をかぶせ、洞穴の穴に落とすというもの。

要するに姥捨て山のようなもので、飢饉のため口減らしをするための意味もあったようだ。

山崎がエレベーターに挟まれて死に、詩音の呪いだとおびえる蓮。

詩音のせいだと言われ怒る将太。

どうすればいいか悩む奏音だった。

蓮はひとり夜行バスで東京に帰る途中、バス中で死亡してしまう。

蓮の遺体と対面し、泣き崩れる奏音。

ふと連の遺体を見ると、手に何かを持っている。

それは牛の首の石で、赤い紐のようなものが巻き付いている。

赤い紐のようなもの、それは詩音の制服のリボンだった。

牛の首の石を持ち帰り、奏音が祖父に見せたところ「それをどこで拾った」と驚かれる。

祖母を通じて過去の映像を見た奏音は、詩音と映像の中の女性(アヤコ)に接点があると確信する。

奏音の祖母(妙子)にはアヤコという双子の姉妹がいた。

幼いアヤコはふざけて牛の首をかぶったため、神様に帰されるはずだった妙子の身代わりになってしまった。

牛の神様のもとへ運ばれる途中、アヤコが道で拾ったもの…それが牛の首の地蔵から落ちた石だった。

穴に落とされたアヤコは人肉を食い生き延びた。

祖母に接触した奏音と将太は過去にタイムスリップする。

そこは暗い洞穴の中に子供の骨や死体が転がる、阿鼻叫喚の地獄絵図だった。

その中で生きている女性がいる。アヤコだ。

声がするからと、様子を覗きに来た村の男たちに殺されるアヤコ。

洞穴の中で何とか詩音を見つけ出し、男たちが掛けた梯子で脱出する奏音と将太。

しかしアヤコが追いかけてきて、詩音は憑りつかれたような行動をとる。

さらに詩音の体に、牛の神様に帰された子供の怨念が浮かび上がる。

「ひとりぼっちじゃ、さびしいでしょ」

奏音は、アヤコに憑りつかれた詩音を抱きしめたまま崖から落ちる。

将太もその後を追うように崖から落ちた。

現代に戻り、坪野鉱泉のエレベーターに落ちた3人。

どうやら助かったらしく、アヤコはいない。

その後、亡くなった妙子の写真を胸に、牛の首の石を地蔵に戻す母と詩音。

そこに奏音から電話がかかってくる。

電話で話す詩音が振り向く。

その顔は恨みを抱えたアヤコのものだった。

牛首村 感想

ホラー映画としては全然怖くないです。村シリーズではダントツ怖くない。

邦画ホラー独特のほの暗さ、不気味さ、やけに響く物音は前作を踏襲していますが、ゾクゾクくる怖さとは違うような。

まず、牛の首のかぶりものが怖くない。

牛の首をかぶった子が出てきたら、ちょっとユニークな絵面になってほっこりする。

さらに、村ののどかな景色が延々続く。田舎の風景が楽しめます。

ストーリーは先が読めすぎる。普通にありがちパターン。

気に入った部分は、樹海村でおなじみのラストの余韻の悪さ。

やっぱり清水監督だねーと感じる、考察しがいのあるラストでした。

「ひとりぼっちじゃ、さびしいでしょ」このセリフがいいスパイスで、さらに後味の悪さを引き立てていると思います。

モチーフの使い方はとても好みです。

ガラス窓の花と蝶が、姉妹感あふれていてノスタルジックでとても印象的。

詩音が奏音のことを思っていたことがわかるシーンでもあり、姉妹の絆を感じます。

絵が10年近くも消えないのかという野暮なことは言わない。

序盤はいい感じのホラー感があります(毎度のことだけども)

バスの中での奏音と子供のやり取りとかね。

車のフロントガラスに落ちてくる女子高生とかね。

今作一番怖かったのはアッキーナが何回も飛び降りてるシーン(水たまりに映っている)とても気に入っています。

終盤はタイムスリップします(毎度のことだけども)

またかと思うけれど嫌いではありません。

グロは山崎の胴体が真っ二つになるシーンと穴の中の蛆虫ぐらいですね。

ホラー映画にしては弱いし、これまでの村シリーズと比べるとあっさり目。

犬鳴村の奏追っかけシーンのような、ホラーだけどくすっとするシーンは、牛の首をかぶった子供が集まるところぐらいで、こちらもあっさり目。

おなじみアッキーナの生配信から始まる村シリーズ。

アッキーナはまたしても呪いの餌食になってしまいますが、次の村シリーズにも出てくると思われます。

アッキーナは何度もよみがえる。

もうアッキーナで1本映画が作れるレベルの恐怖ですよ。

Kokiさんの初演技はなかなかいいです。

双子の姉妹がいるということを聞いて家を飛びだすシーンの走りはちょっと気になりましたが、ほかの部分は初演技にしてはいいと思います。

叫びにバリエーションがありつつ感情表現ができており、ホラー映画らしい。

蓮に強気な奏音がとてもかわいかったです。

サスペンスものとか似合うんじゃないかなと思います。

蓮役の萩原くんは、いかにも現代の若者という感じ。

大好きな奏音についてきたのはいいけれど、死を目の前にして怖気づいてしまうところが普通でよい。

牛首村 考察など

幼い奏音が行方不明になった理由

あらすじで、生きた蝶を殺して埋めたのは奏音だと予想しますが、理由は「ひとりぼっちじゃ、さびしいでしょ」と言ったのが奏音だから。

これがきっかけで、アヤコと通じてしまい、取り込まれたのは奏音だと考えました。

また、蝶を埋めたときの夢(記憶)で、アヤコが手を伸ばしたのは幼い奏音でしょう。

幼い奏音がアヤコに取り込まれたとき助けたのは詩音で、今回は奏音が詩音を助けたということですね。

奏音の記憶喪失は、ショッキングな体験をしたせいだと考えればつじつまは合うかな。

わらべ歌

こちらも村シリーズではおなじみのわらべ歌。

奏音がおぼろげに覚えていて、スマホで再生しようとしていました。

牛首村に伝わる歌なのかな?歌詞はちょっと分かりませんが。

今作に関してはほぼ存在感がなかったように思います。実際ほぼ憶えていないです。

「よりしろ」

突如奏音のスマホが「よりしろ、よりしろとは心霊が寄ってくること」とかなんとか話しだします。

「よりしろ」は「依り代」つまり、霊に憑依される対象ということです。

「よりしろ」とスマホが話したとき、怪現象が起きたんだっけかな…インパクトがある割に憶えていない(笑)

ホラー映画ならではのビックリ演出?

連の遺体の謎

東京に帰るバスの中で死んだ蓮。

なぜか遺体が富山に戻ってきてるし。奏音たちが面会来ているし。

これはきっとバスの最初の休憩で死んだことが判明して、まだ富山県内だったから富山に戻ってきたんだよ。

そう思うことにしよう。

山崎と蓮の死

この2人、牛首村とは関係ない人なんですよね。

なぜアヤコに狙われたのか。

奏音を通してアヤコの呪いに触れたから、という風に考えればオチがつきますかね。

もしかしたら、蓮は奏音とずっと一緒に居れば死ななかったかもしれないと思います。

山崎は富山の人だから、実は双子だったら面白かったかも。

妙子(奏音の祖母)は何を見たのか

結婚後に妙子が穴を覗いたと思われるシーンがありますが(はっきりとは描かれていない)、そこで何を見たのでしょうか?

奏音がタイムスリップしたとき、穴の中のアヤコは成人ぐらいに成長していました。

2年ぶりぐらいに穴の蓋を開けた、と村の男たちが言っていましたが、2年前に開けたときに穴に落としたのはきっと子供で、アヤコではないと推測します。

普通だとアヤコがまだ生きているとは考えにくいです。

ですが、人肉を食べていたっぽいことを妙子が言おうとしていたので、やはり成長したアヤコだったのでしょうね。

私の見落としもあるかもですが、きれいに解釈するのはなかなか難しいなと思います。

過疎の村で2年おきに子供を落として、それを食べたとして成人になるまで生き延びれるのか?

そもそもアヤコは7歳の時に落とされて、なぜ大人の服を着ていたのか?(落とされているのは子供ばかりのはず)

メタな考察ですが、アヤコがらみのシーンは時系列や謎が多いと思います。

坪野鉱泉

奏音が詩音を知るためのきっかけの場所であること。

中でもエレベーターは、詩音が消えた時とタイムスリップからの帰還先になっています。

坪野鉱泉は実在し、もともと心霊スポットになっているため、話題作りのために採用されたのかも。

また、エレベーターが異世界と通じる、といういわくつきの場所として設定されていますが(実際にはどうか分かりませんが)、「ウシノクビ」との接点はないように思います。

あくまで本作の中では、坪野鉱泉である必然性はなく、物語のきっかけに過ぎないと考えました。

ラストシーンのアヤコ

このシーン最高です。清水節が炸裂してます。

解釈の仕方も色々あると思います。

  1. 呪いは解けていなくて、アヤコは詩音の中で生きていて、奏音を見張っている。

    詩音を守る、という約束を破らないように。

    個人的にはこれが一番可能性として高いかなと思います。

    奏音が詩音とともに死のうとしたからこそ、アヤコは命を取らなかったのかもしれません。
  2. 詩音(アヤコ)によって奏音は穴の中へ落される。

    要するに、アヤコは最初から奏音が目的だったという考えもアリですね。
  3. 奏音たちへの呪いは解けたけれど、詩音の中のアヤコが呪い続ける。

    村で双子が生まれると詩音が呪うパターン。

    もう奇習は止んでいるようでしたが、呪いは消えないのでしょうね。

牛首の呪いとは何だったのか

結局、牛首の呪いとは何だったのか。

本作品においての牛首の呪いは、牛首の神様に帰された子供たちの無念の思いかなと解釈しました。

また、牛首村の奇習を言い訳にして子供を間引いてきた大人たちの後ろ暗い思いや、そうせざるを得なかった母親の辛さ悲しさとかね。

アヤコがきっかけで、これまでに犠牲になった双子たちの怨嗟が噴き出したんだと思います。

呪っているのはアヤコですが、牛首村全体の呪いとも言えます。

消えることなく奏音詩音に引き継がれ、呪いは終わらないと考えました。

牛首村 あらすじ感想考察 まとめ

評価(5点満点中)

ストーリー ☆3
恐さ ☆1
グロ ☆1

実際には存在しない牛首の怪談をモチーフにしているのは面白いなと思います。

霊のビジュアルが牛のお面だから(村人の霊もいるけれど)、ホラーというよりシュールになる部分もあったりしてそこが残念でした。

怖さで言えば、樹海村>犬鳴村>牛首村だと思います。

グロ度も、樹海村>犬鳴村>牛首村かな?

見終わった直後はさらっと終わったなというイメージが強かったですが、いざ思い出しているといろいろな疑問が浮かんできました。

ホラー映画は考察が楽しいですね。

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