それがいる森の感想レビューです。
若干のネタバレ・辛口等あるかもしれません。
また個人の感想ですのでご了承ください。
それがいる森 あらすじ
ざっくり前半のあらすじです。
とある田舎で、淳一は友人とオレンジ農家を経営している。
大事に育てているオレンジの病気と闘いながらも、無事収穫の時期を迎えていた。
そんなある日、淳一の息子である一也が東京からやってくる。
別れた妻・爽子の父は会社を経営しており、義父に認められなかった淳一が身を引く形で離婚していた。
また爽子も東京の会社を離れられなかったため、一也を引き取り育てていた。
一也が淳一のもとにやってきた理由、それは爽子に勉強を強いられ、大好きなサッカーや友達付き合いをやめさせられたからだった。
一也は小学校に通い始め、一人の少年と仲良くなる。
少年は山の中にある秘密基地に一也を招待し、2人は日が暮れるまでそこで時を過ごす。
帰り道、山の中に大きい鉄の塊を偶然発見する。これまでそこにはなかったはずなのに…
翌日クラスメイトにその話をするが、全く信じてもらえない。
2人は証拠写真を撮ろうと、放課後、鉄の塊があった場所へ山道を急ぐ。
しかしそこには何もなくなっており、付近を捜索するうちに変な気配に気づく。
慌てて逃げる2人だったが、少年は何者に頭を掴まれ…
それを見た一也は死に物狂いで逃げ、山道を滑り気を失ってしまう。
暗くなっても帰宅しない一也を心配した淳一は、一也のスマホのGPSを頼りになんとか一也を発見することができた。
しかし少年は行方不明のまま。
淳一は担任の絵里や地元の住人とともに、少年捜索に参加する。
そして、山中で強盗犯の何者かに襲われたとみられる死体を発見。
また、近くの空き地で丸く大きい焦げ跡が見つかる。
行方不明になった少年のことを一也に尋ねる淳一だったが、取り乱すばかりで口をつぐんだまま。
淳一は何かを隠していると考える。
一方、一也は少年が持っていたスマホに「それ」が写っているのではないかと考え、少年が襲われたときに落としたスマホを捜しに一人で山に入る。
「それ」のことを話しても、誰も信じてくれないから…
それがいる森 感想
冒頭のある人物の靴を見れば、大体のことはすぐに察せるレベルですよね。
そしてあらすじで大体わかると思います。そうです、「それ」なんですよw
ホラーと銘打っていますが、ホラーではないですね。
エンタメSFです(もうばれていると思いますw)
全然怖くないのでホラー苦手な方も大丈夫です。
特にわき道にそれることもなく一本道を堂々と進んでいくようなお話です。
話としてはまとまっていますが、かなりざっくりとした印象は否めません。
メインストーリーの落としどころはいいのではと思いました(「それ」の弱点について)
個人的にはメインの部分(「それ」)についてもっと掘り下げられているといいのにと思います。
淳一が主人公なんですが、どちらかといえば一也がクローズアップされています。
かといって一也の成長物語にしてはあっさりしすぎてる感もある。
一部、一也や子どもたちの行動が分かりにくい部分もありますし。
淳一と爽子の復縁の話とみても薄いし、担任の絵里が子供を守る話としてももっと薄い。
警察が無能なのは相変わらず(でも信じるか信じないかと言えば、信じないかも。と思うとこれが普通の対応なのかな?)
最初チラ見せだった「それ」は、後半堂々と登場します。堂々としすぎて困るわw
インベーダーゲームのような横移動が面白い。
増殖してて笑ったし、ちょっとギャグな感じはしますね。
中田監督は最初怖くていい感じなのに、どうして最後のほうはギャグになるのだろう(「事故物件」しかり)
突っ込みどころも多いです。
あんな嫌味な教頭おらんやろとか。
ほうきで応戦はしないだろうとか。
「それ」はなぜ淳一のオレンジハウスに何回も侵入したのか?(オレンジ食ってたんかい?)
学校に侵入した「それ」は鉄の塊に置き去りにされてない?大丈夫?とか。
最後の「それ」はオレンジ、もしくは淳一で消化不良起こしたのか?とか。
などなどいろいろあります。
興味深い部分というか、不気味なことは、現実とリンクしている部分もあるのでは?というところ。
「それ」の存在がEDやQRコード(見た人だけ限定のコンテンツ)で分かります。
キャストファンの方は楽しめると思います。
相葉くんのパパぶりはとても素敵だし、なかなか見られるものではないです。
相葉パパに興味がある方は一見の価値ありです。
キャスト陣はよかっただけに、脚本・演出が突っ込みどころ多数でした。
個人的には★2でした!(MAX★5で)