2022年2月4日公開「大怪獣のあとしまつ」を見に行ってきました。
舞台挨拶中継付きだったので、アラタ役・山田涼介くんとユキノ役・土屋太鳳さんのコメントが聞けてよかったです。
本記事では「大怪獣のあとしまつ」の感想と考察を折りまぜてご紹介します。
ラストの展開については「秘密で」ということなので詳しくは触れませんが(大体分かると思いますがw)、ほかのネタバレはしています。
見ていないと分からない部分もあると思います。
すべて個人の感想なので、そこのところはご了承ください。
大怪獣のあとしまつ感想
突っ込みどころが多すぎるので覚えているものだけ。
テンポの悪さ
とにかく閣僚たちの会話のテンポの悪さが気になって。
しかも閣僚会議は何回も出てくるので、ここを楽しめなくて個人的にはいまいちでした。
夫曰く、閣僚たちのリアリティはこういうちぐはぐなものだろう、と納得してたけど。
この映画にリアリティいります?と思った(笑)
寒いギャグ
下ネタギャグもちょこちょことあります。
キノコネタしつこいw
でもリアルでおっさんとかが言いそうで、そういう妙にリアルチックな部分を見せたかったのかなと思うけれど、映画でやることなのか、と思わなくもないw
環境大臣のぱんつ。とってもシュール。
ギャグ映画だと聞いていたのですが、笑えるほどのギャグには振り切れていないなと思います。
「全て台本通りに、一切アドリブなし」な本作だそうですが、脚本どうにかならんかったんかいと正直思いました。
アラタにギャグシーンはありません。いたってまじめな特務隊員です。
閣僚たち
怪獣の死体を環境資源にしようとしたり、キノコ菌を隠蔽しようとしたり、発酵ガスを処理しようと奇想天外な方法を採用したり、右往左往する閣僚たちは楽しかったです。
それぞれの利益や立場を主張したり押し付け合ったり、必死な閣僚たちが滑稽。
環境大臣は怪獣の上に立って「安全宣言」パフォーマンス。リアルでもあるかもと思った。
無防備すぎる
怪獣の死体を調査しに行くアラタ達。
そんな無防備に突っついたらそりゃ、銀杏汁を浴びるでしょうよ。
というか、もっと厳重な装備をして行くだろう普通。
映画と思ってもあれはひやひやする。(ご時世的にもね)
アラタとユキノ
ユキノはアラタのことがずっと好きだったようです。
アラタも「作戦が終わったらすべてを話す」とユキノに言っているから好きなのかな。
でもこのセリフは、最後の別れの言葉なんだろうと思いました。
すべてを話す気はない(機会は来ないだろう)というアラタの決意と言いますか。
キスシーンに色気がないけれど、それぐらいがちょうどいい。ていうかこの映画に必要あるのかキスシーン。
アマネ夫妻の謎の出世
特務隊にいたアマネ夫妻が、2年か3年後には総理大臣秘書と環境大臣秘書。
異例の出世過ぎませんか?
特務隊は総理大臣直属かなんかだから、優秀なアマネが総理大臣に気に入られたのかも。
ギャグ映画だから見逃すべきだろうけどあえて書いてみた。
キノコ菌が怖い
キノコ菌って怖いんですね。
各国から批判を浴びるわけですね(わりと好きなシーンです)
キノコ菌の害だけをクローズアップすると、何かを風刺した映画に見える。
個人的に盛り上がったシーン
ブルースと仲間たちが独自の雰囲気。
ダム爆破の段取りをするシーンがなんかかっこよかった。
ダムにライトが当たってかっこよくて、ブルースが仕事人だった(ダムがかっこいいってどういうこと)
そのあとはだめですねーあのぐらいの水量ではそもそも怪獣を流せないし。
そのあとの展開もひどいw
映画館で見ている人たちは一言も発さなかったw
映像全般について
CGが安っぽいとかもありますが、映画館で見るとわりと迫力がありました。
カメラワークは悪くない、普通の映画並みだと思います。
大怪獣のあとしまつ考察(もどき)
考察する以上に話が分からない部分が多いので、ピンポイントで。
怪獣を倒した謎の光
アラタが倒したのか?と思ったけれど、時系列がおかしい気がします。
アラタが帰還したときの光かなとも思いました。
が、冒頭のクラス会で怪獣が死んだお祝い?をしていたし、そこに参加していたっぽいアラタは特務隊員で、ユキノはもう秘書でアマネの奥さんだったし。
アラタの時系列がよく分からない
3年前の特務隊員時代、アラタ、ユキノ、アマネは同僚だった。
アラタは光に包まれて2年間行方不明だったらしく、ユキノをほったらかしにしていたことでブルース(ユキノの兄)に殴られたという解釈で合っているんだろうか。
アラタがいない間に、ユキノはアマネと結婚してるんだと思う。
しかし、アラタは2年後にひょっこり現れて、1年ですぐ特務隊員に戻れるのか?
アラタに関してのストーリーはほぼ分からないため、謎のままです。主人公なのに(笑)
アマネがアラタを指名したわけ
アマネは特務隊時代に光に包まれて消えたアラタを、最初からあの存在だと予想していたんだと思います。
最初は嫉妬かなと考えていましたが、話が進むうちに違うなと思い直しました。
アラタのことガン無視でミサイル発射するし(アラタを変身させるため?)
これ、自分で立てた作戦(ヤミクモの作戦流用だけど)をわざと失敗させてますよね。
アラタの正体
アラタの正体は「エウス・デクス・マキナ(機械仕掛けの神)」ですね。
映画を見ると影が映るので、何かわかります。
一応公式でネタバレ禁止されているのですが、たぶん皆さんご存じですねw
ラストの展開
ラストの展開について、山田くんは「最初からこうすればよかったんじゃない?と台本を読んで思ったから、皆さんもそう思うのは普通です」みたいなことをライブ中継で言っていました。
ラストは急な展開だなと思いましたが、光の神、エウス・デクス・マキナなどの伏線は最初からあったのでこれはこれでいいのかな?
アラタが変身したきっかけとしては、「人間に怪獣の処理は無理」だったから、だと考えました。
ネタ元を知っていないと「よく分からん」で終わりそうだと思います。
それに山田くんのファンの方は、あのネタ元を知っているのか(世代的に)とも思ったり。
そういう意味では理解しにくさはあるなと。
ラストのネタ元を知っている夫は、逆にラストをあそこにもっていくと考えると、映画的に変な展開ではないと言ってた。
人間が右往左往して最後の最後に出てくるのが、あの存在だからだそうです。
大怪獣のあとしまつ 山田くん感想
ビジュアルは満点です。イケメンすぎる。
特務隊の制服がかっこいいし、刈り上げの髪型もとても似合っていました。
小柄ながら割としっかりした体格なので、アウトローな感じが合ってる。
ドッグタグが似合う男。
最初のバイクシーンがとにかくかっこいいし、ラストの排出管みたいなのを背負って操作するところもかっこいい。
主役にしては出番は控えめです。
もちろん重要な役割なので見せ場はあります。
仕事人なかっこいい山田くんを見たい方はおすすめ。
アラタは真面目に作業しているのに、政治家たちにこき使われるところを楽しみました。
怪獣処理係といえど、環境大臣のパフォーマンスに付き合い、冷凍作戦に付き合い、水洗作戦に付き合い、ヤミクモ作戦に付き合い、大変だなぁ。
大怪獣のあとしまつ 中継付き
山田くん、土屋さん、監督の3人が登壇。
挨拶・コメントをした後、ツイッター(?)で募集した「お悩みのあとしまつ(相談)」をするという企画。
5件ほど山田くんと土屋さんがお悩みに答えて終了でした。30分以上あったと思います。
もしかしたらDVD等に収録されるかも?
大怪獣のあとしまつ 感想と考察まとめ
話はぶつ切り感、闇鍋感があります。
素材(テーマ)はいいけれど料理の仕方を間違えた感じ。
誤解なきよう言っておくと、キャストの演技はよかったです。
脚本がやはり問題かと。一言一句変えずに演じているわけですから。
SNSでも言われている通り、確かに出来はどうなの?と思いますが、いろいろ考えるのは楽しかったです。
夫は「ラストに帰結ありきの映画で、寒いギャグはリアリティだ」と評していたので、あれはあれでいいってことなのかな。
夫は山田くんの頑張りを評価しているので、結構ひいき目で見ていると思いますが。
この映画は突っ込みどころしかないので、誰かと見に行って忌避ない意見を交わすのがいいですね。
伏線を発見したいのでもう1回見たいけれど、もう夫は一緒に行ってくれないだろう。
問題作と言えば、それはそうだと思います。
それぞれにいろんな意見が持つ人がいるんだろうなと思いました。