樹海とコトリバコの呪いをミックスさせた、新都市伝説的なお話。
あらすじ等ありますのでこれから見る方は注意です。
樹海村をリスペクトしている人も注意です。
初見の感想です。間違った情報や、見間違いもあると思いますのでそこはご了承ください。
また見る前に一切情報を入れていません。(見終わった後で確認済み)
2021年10月15日より見放題で配信!
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樹海村 簡単あらすじ
樹海と箱の呪いをめぐる姉妹の物語。
姉妹ってところがこの映画最大のキーポイント。
樹海村 感想
冒頭は樹海の見守り人(管理者?)である出口が、2人の幼い姉妹を助けるシーンから始まります。
樹海の俯瞰がまた印象的で、何やら不穏な空気です。(ホラー映画だから当たり前だ)
響
前半は場面転換が多く、不明瞭な部分が多いです。
物語に一気に入りにくいというか、集中が途切れる感じ。
何も語らない姉妹の妹・響(ひびき)を中心に話が進行するので分かりにくいんですよね。
響の言動を見ていたら特殊な能力を持ってるとか、全体の関係性は徐々に理解できます。
ちょいちょい家の中に知らない女の人がじっと立ってて、この人は誰?と思いましたが、響に特殊能力があると分かった時点で、見ている私たちは幽霊だと気づくわけです。
この立っている人が姉妹を守ろうとしている母役の安達祐実さん。めっちゃきれいで、姉妹の母とは気づかず、最初この人は??状態でした。
ここだけの話、鳴と響と母の髪型が似ており、かつ薄暗いので人物の区別がつきにくく、ちょっと混乱していました。(見慣れたら分かってきましたが)
とにかく響の行動原理が謎すぎてちょっと共感しにくいなと思いました。
ネット仲間と一緒に樹海へ行ったわりにはすぐに帰ってきてるし。
消化不良を起こしながら話が進んでいくと、箱や樹海の夢を見ます。
もちろんそれらは過去にあった出来事で、箱と共鳴しているのは響だということが分かってきます。
箱を恐れたのか、寺(鷲尾家)に放火したことで、この子にとっていい終わり方はしないんだろうなと察してしまった。
身を挺して姉の鳴を助けるけど、呪いは失われていないところがやりきれなさを感じる。
鳴
姉妹の姉・鳴(めい)の物語は、幼馴染の阿久津夫婦の引っ越しを手伝うところから始まります。
恋人は鷲尾(金髪の兄ちゃん)なのですが、ひそかに想っているのは阿久津。
阿久津が事件に巻き込まれたのは、引っ越し先の家にあった箱を見つけたからなのだけど、鳴の嫉妬心が少なからず影響しているのではないか、とかいらんことを考えてみたりしました。
煙草とライターがやたら強調されるのでそう思ったわけだけど、よく考えたらライターが放火の伏線にもなってるね。
でも響は鳴を助けようとしていたから、たまたま持って行ったのだと思うことにしよう。
中盤以降は鳴が中心となり話が進みます。
鳴サイドの話から、謎がどんどん解けていく構成ですかね。
火事の件で、鷲尾のお母さんが病室のドアを閉めるシーンが結構なホラー具合だった。人間が一番怖いやつ!
あと、鷲尾がキッチンでトントンって指切ってるのにぎょっとしたわ。こういう怖さが好き。
樹海へ行ったとき、少し前に響と一緒に樹海へ行ったネット仲間が急に出てくるシーンは、時間の経過がおかしすぎてすごく違和感を感じるのだけど、それがまた面白い。
樹海村ではなんかもう楽しかった。
阿久津夫婦は「指とったどー」状態だし、樹海村の民はひゃっはーになってるし。
ホントは怖いシーンだと思いますが、私にはこう↑見えた。
母に「ごめんね」と言ったのは、幼いころのことを忘れていたからとか、助けてあげられなかったからでしょうね。
母の愛や姉妹の絆でちょっといい話のような雰囲気を出しつつ、そんなことはありません。
ラストのねねの言葉とは?
鳴が樹海から抜けた構図が、幼い日に助け出された冒頭のシーンとかぶるんです。こういう演出好き。
ここでエンドロール。
かと思いきや続きがあります。
鳴は鷲尾と結婚し、子供のねねとバーベキューしている。(わしおねねと体操服に書いてたと思う)
ねねがガレージで箱を見つけた時、「あけちゃだめ」と響の声が。ねねも「ひびき」とつぶやきます。
これは鳴がねねを助けるために樹海へ再びおもむくことへの予感なのでしょうか。
それとも、響の存在で鳴一家が助かるということでしょうか。
私はまた樹海村へ行くのではないかなーという嫌な予感しかしない。母の二の舞になる未来しか見えないよー。
家系が途絶える箱だし、そもそも呪いは解けていないのだから。
樹海村 疑問点と考察
私が疑問に思ったこと。
姉妹の母はなぜ箱を見て、すぐに箱の意味が分かったのか?
姉妹がまだ幼い時、響が家で箱を見つけるのですが、それを見た母は慌てて姉妹から箱を隠します。
母が最初から知ってるということは、先祖と関係がある、もしくは土地の言い伝え的なものですよね。
樹海へわざわざ戻しに行くのだから、知っててもおかしくない。
だったら母はどこから知ったのか?ってのが疑問です。
土地に伝わるものだったら姉妹が知っててもおかしくないけど、知らなかったようですし。(でもネットには出てた)
姉妹の耳に入らないようにしても、大人になるまで全然知らないのはおかしい。うわさで聞くと思うし。
謎です。
祖母の死因
強いて言うなら、姉妹を守ろうとして命を取られたかんじかしら。
仏壇の写真は夫と息子かな(2人ぐらいいたような)やはり先祖に関係が?
母の死の理由を姉妹に言わなかったということは、箱の秘密を知っていた可能性あり。
母の特殊能力は響に受け継がれた?
そんな感じしませんか?
母も特殊能力(精神病のように言われていたけど)があったみたいなので、響が受け継いだように見える。
幼いころの普通な様子を見ると、母が死んだあとに能力が開花したような気がします。
箱が幼馴染夫婦の家に出現した理由
姉妹と関係があるから、ぐらいしか思いつかないな。
たまたまあったのではなく、姉妹がいるところに出現したと考えるのが自然かな。
住職が箱を忌むべきものとしてお祓いしようとした理由
箱の意味が分からなければ、お祓いなんてしようと思わないですよね。
しかも子どもたちには、気のせいと誤魔化した感じでした。
やはり伝承や言い伝えがある地域とかですかね。
住職だから詳しいのかも。
精神科医の死
精神科医が死の直前、錯乱していましたね。
響に関わると呪いが伝播する?
樹海の周りをうろうろしている出口が、樹海の民にならない理由
樹海村に理解があるから?
樹海の民を守ってきたとか。
ホラー映画にはこういう無敵かつ訳知りの人が出てきます。
鳴響
読みは「なりひびく」「なきとよもす」
音が響き渡る、四方に響いて伝わる。
姉妹の名前は、まるで呪いが広がっていく様を表したかのようです。
樹海村 総評
評価(5点満点中)
ストーリー ☆3
恐さ ☆2
ちょっと厳しめ。
ホラーというわりには怖さが足りないですね。
グロとかちょっとありますが、大したことない。ホラー映画好きにしたら全然怖くないです。
ストーリーは前半の場面転換が多くて物語に入りこみにくい。
響が寡黙すぎるというか、どういう子か見えずに話が進んでしまうし、ちょっと冗長に感じる部分がある。
中盤以降、話が一気に動くので理解しやすくなる(そういう狙いかもしれませんが)
ただ、興味深い部分もあります。
樹海の民の無念さとかは悲しくなるし、箱で呪いをかけるやり方とかは不気味で良いです。
箱が虫を食べるシーンとか好きだなあ。
ラストシーンで視聴者が想像を掻き立てる手法は秀逸。
コトリバコって「子取り箱」ですね。
箱の呪いは樹海村が原因だけど、呪いの本質は子孫が絶えることだから、子供を取るので合ってますね。
なんだかんだいって、考察のしがいがあります。
2回目見たら序盤の伏線に気づくんではなかろうかと思います。
一番怖いのは公開2日目なのに、私を含めて7人しかいなかった事。
第3弾できるかしら?といらん心配をしてしまった。
「牛首村」発表されましたね!楽しみ。
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