犬鳴村　あらすじ感想と考察　恐怖の村第1弾

2022 3/03

2021年8月30日 2022年3月3日

犬鳴村のあらすじ感想と考察です。

個人の感想ですのでご了承ください。

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犬鳴村　あらすじ

臨床心理士の森田奏の兄が、恋人の明菜と犬鳴村に迷い込んだことから物語は始まります。

村に迷い込んだ兄と明菜は恐ろしい体験をしましたが、なんとか帰還。

様子がおかしくなりわらべ歌を口ずさむ明菜。

明菜は兄の元からいなくなった直後に死亡。死因は溺死。（水があるところには居なかったのに）

兄はもう一度犬鳴トンネルに行き、こっそりついていった弟と一緒に行方不明に。

奏の祖母は赤ちゃんの頃、祖父の家の庭先に捨てられていた子でした。

祖母は不思議な力を持っており、奏にもそれが受け継がれたようで見えないものが見える体質です。

その体質のせいで、担当している少年の周りに出没する女性の霊が見えます。

のちに少年の実母はすでに亡くなっているシングルマザーで、現在の両親は育ての親だということが分かります。

医師、兄の友人…奏の周りで起こる溺死。

奏は犬鳴村について調べるうちに、ある青年に出会います。

青年は犬鳴村のフィルムを奏に見せます。

犬鳴村の人々が犬を捌いて生活していたこと、ダム建設が絡む電力会社の陰謀で、犬鳴村の人々は虐殺されダムに沈んだことを奏は知ります。

そして、犬鳴村の人々を全滅させた電力会社の社員は奏の先祖でした。

奏が犬鳴村に向かうと、トンネルの先で青年が待っていました。

青年に言われるままついていくと、そこには赤ちゃんを出産したばかりの女性がいました。

あのフィルムのなかで微笑んでいた女性です。

青年は赤ちゃんを奏に託し、「連れて逃げて欲しい」と頼みます。

囚われていた兄弟とともに逃げる奏。

そのあとを追いかけてくるその女性は、犬のような姿になっていました。

青年だけでは止めきれず、兄もその女性を足止めします。

赤ちゃんを抱いた奏と弟は逃げ続け、祖父の家の庭先で気絶していました。

家の中から飛び出してくる着物を着た男の子。

庭先にいる赤ちゃんを見つけ、そっと抱いて家に入ります。

祖父は庭先で倒れている奏と弟を見つけ、駆け寄ります。

後日、兄の遺体がダムで浮いているのが発見されます。

驚くべきことに、その遺体には2体のミイラ（祖母の両親）がしがみついていました。

2体の遺骨を祖母と一緒に埋葬し、手を合わせる奏。

祖母が両親と一緒になれたことを喜ぶ祖父でした。

奏が担当していた少年の治療が終わりました。

帰り際、少年は奏に耳打ちします。

「おともだちによろしくって、ままが」

奏はわたしに？と思いますが、気に留めず少年を見送ります。

少年には死んだ実母が憑いており、少年の目がまるで犬の様に変化します。

病院内を歩く奏の顔も犬の様に変化するのでした…。

犬鳴村　感想

全体的に怖くないです。

びっくりシーンもあるにはありますが、怖くないので大丈夫です。

画面が暗いので何やってんだろうと思うところはありました。

話は単純明快なので、見ていて分からないことはないと思います。

伏線の回収もされています。

けれど結末が微妙です。すかっともしないし、振り切った胸糞でもない。

なんだか中途半端で、私的にはあまり好みではありません。（樹海村のラストのほうが好き）

呪いが続くのだったら面白いのですが、アレが呪いだったとしてもだからどうなんだってかんじで。

あまり余韻の残らないラストでした。

前半はホラーっぽいです。

たまに幽霊（犬鳴村の人）が出てきますが、怖くはありません。

グロはないと思います。でも失禁はあります。

後半はホラーではなく狼人間ならぬ犬人間に襲われます。

こちらも怖くはないですね。

色々つっこみどころはありますが、ホラー的手法として面白いところもありました。

好きなホラーシーンは、奏が車を運転している時、遠くから何かが何回も落ちていてそれが明菜だったとき。

なんだろ？ん？ぎょ！ってかんじｗ

この手法がなかなか面白いと思います。

幽霊乗せてドライブしていたのは笑ったけど。

兄は明菜のかたきを取るため、弟は犬鳴村について知りたい、という明確な目的があるので行動原理として分かる部分はあります。

そうそう、明菜は妊娠していて肝試しとか無茶しすぎだろうと思います。設定盛りすぎ？

奏自身が勇ましい感じでもなく、かといって怯えているだけでもなく、どういう人かよく分からないまま終わってしまった感があります。

奏が犬鳴村に行こうと思った理由がよく分からない。

兄弟と母親を助けようとしてたのは分かります。

でも犬鳴村に行けば兄弟がいる・呪いが解けるという明確なきっかけがないんですね。

この辺がはっきりしているとストーリーが締まったのではないかと思います。

でもホラー映画にお決まりのパターンということで、まあいいと思います（いいのかｗ）

青年は幽霊ですが、物理的にいろいろしていてすごいです。

映写室で消えていたのが幽霊らしかった。

摩耶（祖母の母）を守る青年が男らしい。

最後のお墓の3人にはほっとしました。

とにかく青年が癒しの映画でした。

車（エスティマ）のトランクを開けてトランクルームから荷物を出すシーンがありまして、その直後に隠れていた弟がトランクから顔を出すんですよね。

あれっと思って見なおしましたが、やっぱり3列目より後ろでいるんですよ。リアガラスを触っているのでトランクですね。

これは設定ミス？ホラー？

トランクに隠れていたら絶対ばれるので、何かのミスだと思います。（仮に3列目でいても同乗者にばれる）

あと、車の運転手が逃げた時に見た影は、多分弟だと思います。

公衆電話ボックスで3人が溺死した件ですが、これとばっちりだよね？

2人が到着した時、バイクが故障した男がいない時点ですでにおかしいですよね。

3人が面白半分に電話に出て、きっかけを作ってしまったらならともかく、とばっちりとしか言いようがない気がします。

この3人が奏をおっかけてくるのが楽しいｗ

医者は正直分かりませんｗ奏の家と関係はあるようでしたが、溺死したきっかけは謎のままです。

奏の家から呪いが伝播しているのかもしれません。

ラストのトンネルで、赤ちゃんを抱いた奏と弟がなかなか逃げなくて（ちょっといらいらしましたｗ）

ずーっと追ってくる人々を見てるの。なんで？ｗ

奏たちはさっさと逃げてください。

犬鳴村　考察

適当考察です。

犬鳴村への入口

午前2時に鳴る電話。これが犬鳴村への入り口ですね。

電話を取って犬鳴トンネルに向かうと塞がれていた壁がなくなっており、犬鳴村へのルートが開きます。

これはなかなか面白いなと思います。

わらべ歌

犬鳴村に伝わっている歌です。

でも作中で考察などはありませんでした。

「わんこ」と「ふた」がキーポイントですね。

兄弟が生きていた理由

ダムに沈む前の犬鳴村へタイムスリップしているのですが、キーマンが行かないと多分普通に死ぬだけ。

キーマンは青年（祖父）に見守られている奏ですね。（兄弟も青年の孫にあたるので生かされていた？）

でも、奏たち兄弟は犬鳴村を全滅させた男の血も入っているので、この辺がよく分からないですね。

奏の母親がキーポイントになるかと思いきや、犬人間みたいになっただけで蚊帳の外だし。

奏の父親が「知らなかった」「混ざってはいけない血」と言っていたので、知らずに結婚したんですね。

犬鳴村の人々の願い

摩耶が赤ちゃんを取られて怒るのは分かります。

でも犬鳴村の総意としては犬鳴村の血を絶やさないことですよね。

ならなぜ追ってくるのだ。犬鳴村の人は奏を見送らねばならないのではないか。

奏はダメだとしても赤ちゃん（祖母）は100％犬鳴村の人だから、見送るべきだと思います。

犬鳴村の呪い

ラストは犬人間みたいになってますが、これも一種の呪いなのかなーと思います。

犠牲になった犬の呪いとダムに沈められた人々の呪いが、大きな奔流となって一つの呪いへ昇華したと考えます。

だから犬鳴村の血を引く者には、犬みたいになる呪いがかかってしまったのでは？

犬鳴村の呪いで死んだ者もその奔流に飲み込まれていっている感じでしたね。

前述しましたが、でも犬化したから何？ってところもあります。

犬みたいになって社会生活送れなくなるとかですかね。

でもそうしたら血が絶えるので、それはないですね。犬化のメリットが分からないｗ

犬鳴村　あらすじ感想と考察　まとめ

犬鳴村の評価は★2！ちょっと厳しめ！

題材は非常にいいし、入り方もいいんだけど、終盤が説得力がない展開になってしまってると思います。

みんな個性が控えめで、これといって引きつけられる人物がいなかったです。

前述のとおりラストの展開が好みではないので厳しめです。

犬鳴村を見る前に、映画館に見に行った家族に感想を聞いたところ、

びっくりシーンがあった。
怖くはない。
赤ちゃんがどうたらこうたら。
昔に戻ってなんとかかんとか。
まあまあ面白い。

と言っていたので、映画館では迫力があったのかもしれないし、個人の感じ方でも違うので、

気になった方はぜひ見てみてくださいね！

犬鳴村 あらすじ感想と考察 恐怖の村第1弾

犬鳴村 あらすじ

犬鳴村 感想

犬鳴村 考察