准教授高槻彰良の推察 3話あらすじ感想をご紹介します。
鬼頭家にまつわる鬼の因縁
高槻先生の深まる謎
准教授・高槻彰良の推察 3話あらすじ
鬼の動画
話題になっているその動画には鬼の祠が映っており、「絶対に許さない、これは復讐だ」という声が入っている。
深町が動画を見た限りではその声はゆがんでいない。
これは本物かも、とはしゃぐ高槻。
鬼は、本来は見えないもの、この世ならざるものを指す…
早速、高槻、深町、瑠衣子はその動画が撮影されたという酒井村を訪ねる。
村へ入ると、木の陰から3人を見つめる老人がいる。
酒井村の職員・山村に村を案内してもらう一行。
節分(季節の変わり目)に「豆を家の前に吊るす習慣」があり、豆が引きちぎられた家もある。
この地域なら鬼伝説があっても不思議ではないかもしれない。
問題の洞窟には、塚がたくさんある。
酒井村について「こんな辺鄙な村、住みたいとは思いませんよ」と語る山村。
その声がゆがんでいることに気づく深町だった。
その時、難波が洞窟から飛び出してきた拍子に人の頭蓋骨を発見する高槻。
難波はバズっている動画を見てここへやってきたらしい。
鬼伝説
毛皮をかぶった鬼頭という老人は、鬼を退治したとも鬼を喰ったとも言われている家系の末裔だった。
鬼頭は息子・正臣の妻の実和子とその子の3人で暮らしていた。
正臣は東京で働いており、美和子と子供だけがこちらへ移り住んでいる。
酒井ではなく境と呼ばれていたころ、鬼に御馳走を振る舞い、鬼を油断させておいて鬼を退治した者がいた。
その者は、祠に鬼を祭り鬼頭という姓になった。
鬼神様を祭る鬼頭家は繁栄した。
鬼頭家は「人食いの家」と言われているが、本当に鬼を食ったわけではないらしい。
高槻はここまで聞いて、調査は終わりにしましょうと山村に告げる。
村おこしのために、酒井村を愛する山村が鬼騒ぎを仕組んだことだと見抜いたのだ。
豆は鬼伝説の演出に過ぎなかったわけだ。
山村は自分が仕組んだことだと白状するが、ただ一点「動画」のことは知らないという。
一方、瑠衣子は夫の正臣のことを実和子に尋ねるが「今年に入ってまだ一度も帰ってきていません」とよそよそしく答える。
実和子の声はゆがんでいた。
再び酒井村へ
大学に帰った深町は、難波に「おまえ楽しそうだった。いつも一人でいたから心配していた」と言われる。
高槻を意識しながら、大仏のマグカップでコーヒーを飲む深町。
佐々倉の調べで、頭蓋骨は死後200年以上たっており、正面にあいた穴は鈍器で殴られたものだと判明。
正臣は消息不明、美和子が嘘をついていると判断した高槻達は、正臣に会うために再び酒井村へ。
高槻が洞窟の崖を登ろうとした時、銃声に驚いた鳥が飛び立った。
鳥が苦手な高槻は気絶し、梯子から落下する。
気絶した高槻の背中に大きな傷跡が2本あるのを深町は見てしまう。
深町は佐々倉に背中の傷について尋ねようとするが、聞いてどうするんだと一蹴されてしまう。
翌朝、起きた高槻は深町に謝り、瑠衣子からのメールを見せる。
瑠衣子の調べでは、正臣は鬼伝説のゲームを作ろうとしていたらしい。
高槻は「残念だけど、本物の怪異にはそう簡単には出会えないみたいだ。鬼退治に行こう」と、鬼頭家を訪ねる。
鬼の正体
鬼神様は六部(ろくぶ)である、と高槻は推測する。
六部は路銀を持って巡礼する僧侶のことである。
六部をもてなしそのあとに金品を奪う、六部殺しが横行していた時代。
よそ者は鬼とされ、村の外から来たものは殺していいとされていた。
貧しい村にとってはそれが生きる糧でもあった。
鬼頭家はよそ者殺しを請け負い、金品を強奪し村人から礼をもらい繁栄していた。
その反面忌み嫌われ、鬼頭家の鬼喰いの名もここからつけられている。
洞窟の塚は殺された人たちを祀るものだった。
その中の新しい塚、そこには正臣が眠ってる。
崖に引っかかっていた正臣のメガネからそれを推理する高槻。
崖の裂け目から落ちたときにメガネが引っかかったのだろう。
鬼頭は「私が正臣を殺したんだ」と猟銃を構える。
しかしその声はゆがんでおり、「嘘だ!あなたが死ぬ必要はない」深町はとっさに叫ぶ。
正臣の死の真相はこうだ。
正臣は開発したゲームの宣伝のため、動画を撮ろうとして崖から転落。
鬼頭は冷たくなった息子を発見したが、美和子が悲しむと思い、生きているように偽装したのだった。
実和子は正臣が帰ってきたことを薄々感づいており、その後正臣の連絡は途絶え義父の様子もおかしくなり…自分が義父を追い詰めたと涙を流す。
高槻は、悲しい真実から目をそらしてはいけない、自分を呪うことになると告げる。
結局、動画は作り物だと結論付ける。
200年前に犯した罪が鬼頭家を縛り続けていた。
正臣の「復讐」はその呪縛に対するものだったのではないか…
高槻と佐々倉に褒められてニコニコする深町だったが、帰宅した途端倒れてしまう。
准教授・高槻彰良の推察 3話感想
佐々倉が前回から登場していますが、健ちゃんと呼ぶ高槻先生のかわいさ!
高槻先生の謎が出てきていますね。まだ解明はされていませんが。
今回は田舎にお出かけということで、スーツにニッカポッカみたいなかわいいパンツ履いていました。
レトロで貴族っぽくて高槻先生にお似合い。
高槻先生と深町くんがバディっぽくなってきて、さらに面白くなってきました。
健ちゃんは高槻先生について何か知ってて、まだ深町くんを信用してないように思います。
長い付き合いの健ちゃんが高槻先生のバディになっていないということは…健ちゃんは普通の人?
頼りにされてニコニコする深町くんに癒される。
嘘を見抜いて即座に反応できたのは凄く成長したなと思います。
でも次回何やら波乱がありそうですよ。
今回のお話は鬼の伝承にまつわるものでした。
外から来たものは災いをもたらすから鬼と呼び、追いはぎをして殺す。
鬼を喰うという意味はこの事からつけられたもの。
これが現在の鬼の解釈と重なり鬼伝説となっていく。
日本の伝承ってどれも面白いし、興味深いなと思います。
このドラマ何気に勉強にもなりますね。