准教授・高槻彰良の推察の完結記念として、監督、プロデューサー2名が出席されてのライブ配信がありました。
伊野尾くん、神宮寺くんのお話をたくさん聞くことができてとても良かったです。
意訳等ありますのでふんわりと読んでくださいね。
この小説を選んだ理由
WOWOW×東海テレビの共同制作は3作目。
(WOWOWは)30分枠に変更し、チャレンジ企画として本作品に決定。
まず、バディものとしてキャラが立っていた。
異能を持ちつつも人間ドラマがある。
キャラが魅力的で、映像で見てみたいと思った。
人間の心情が描かれている。
これらの理由で本作品を選んだそうです。
キャスティング
■伊野尾くんは老若男女に知られている方。
大学を出ていて知的な要素がありつつ、人懐っこい部分がポイント。
高槻は変な人だけど優しさがあり、高槻の個性に負けない個性を持った人がよい。
原作のイラストのイメージから納得してもらえる人を考えた。
めざましテレビに出ているのも知っていたのでオファーした。
■神宮寺くんは、孤独な尚哉と言う部分が、神宮寺くんが以前演じたキャラとリンクする。
伊野尾くんと並んだ時に新鮮であること。
神宮寺くんは声がとても魅力的。
テレビ等で活躍している彼らを見て、キャラに当てはめてワクワクした。
撮影エピソード
■春~9月にかけて4か月間撮影した(シーズン1も含めて)
■高槻先生と深町君に会った時の第一印象(監督)
伊野尾くんは衣装合わせの時が初見だが、出身大学が一緒なため「先輩」と話しかけられて打ち解けた。
原作に描かれている高槻先生像を「俺じゃん」といい、伊野尾ワールドでみんなが和んだ。
(英国風スーツを着こなす、モデルばりのスタイル、ハンサム、笑うとかわいい、美声、上品、紳士的で優しい、若い、という人物像ですね)
そのあと「冗談だけど」と伊野尾くんは言っていたようです。
■神宮寺くんはかわいい。
衣装を着たら尚哉がいた。
2人とも人の良さがある。
■ビジュ撮影時にはすでに高槻先生の空気感があった。
■神宮寺くんが髪を切ってくれたらすでに尚哉だった。
「(髪型)どうですか?」と尋ねる様子も尚哉だった
2人の役作りでアドバイスしたことは?
■高槻先生と尚哉だけ本読みをしたら、すでに2人がいた。
あとは現場で作ればいいね、と監督と約束。
■宿題は高槻先生のポーズを考えること。
「怪異にはそう簡単には出会えないみたいだ」と「超記憶」の部分。
尚哉は嘘が分かる時の受け方。
■クランクインは古書店から。
早速キメポーズ( 「怪異にはそう簡単には出会えないみたいだ」 )のシーンがあった。
監督も考えてはいたが、俳優さんが入り込まないと嘘くさいと思い、何も言わずにリハーサル。
伊野尾くんからあのポーズがでて、それいいじゃんとなった。
伊野尾くんに、「監督の考えてきたことを教えてよ」と言われたけど内緒に。
いろんなパターンを考えていたけど、「超記憶」のポーズも伊野尾くんアイデアで即採用。
■尚哉の「嘘の苦しみ」はどう表現できるのか、2人で話し合いながら(毎回)決めていた。
きちんと原作と脚本を読んできて、自分の案も決めてきていた神宮寺くん。
■芝居に関してはとやかく言うことはやめて、考えてきたことを生かしていった。
■高槻先生のポーズ(手を前で組んでいる)は上品さが出ている。
これも伊野尾くん発。「ふっと出たんです」と言った。
状況になじむ時にやっている。
いつもしているわけではないところに、高槻先生らしい自然さがある。
撮影中のキャストの過ごし方
■仲のよいチームだった。
伊野尾くんはセリフ量が膨大で、セリフを練習、黒板に書く練習をしていた。
■伊野尾くんはスタッフとコミニュケーションを取ることがしっかりできている。
自然に他のキャストとスタッフもコミュニケーションが取れた。
キャストスタッフ含めてみんな距離が近い。
伊野尾くんは人たらし(いい意味で)気遣いの人。
「お疲れさまでした!」の顔がとてもいい。
■1期では高槻先生と尚哉と健ちゃんが楽しそうに話していた。
プライベート話をしてて、本当は会話に入りたかった監督。
楽しいシーンが多かったから、みんなよく話をしていた。
■2期で小池くんが怖い役だったり、ダークな雰囲気になり、みんな口数が減った。
緊張感漂う姿が垣間見れた。
■神宮寺くんと健ちゃん役・吉沢さんは共通の趣味の話をしていた。
高槻先生がしゃべるシーンは、聞く方の尚哉と健ちゃんは余裕がある(のでよく話していたのかも)
伊野尾くんはセリフが多くて大変だった。
伊野尾くんがスタッフTシャツを発注した話
ライブ配信にお三方とも着てきていました。伊野尾くんがみんなにプレゼントしたTシャツだそうです。
■伊野尾くんがスタッフに(プレゼントしよう)と、美術スタッフに頼んだ。
スタッフの仕事をよく見ている(どんな仕事をしているかを理解して頼んでいる)
■裏のデザインは、こっくりさんの紙、鳥居、骸骨、不動産、風船、藁人形、時計、桃。
大事なモチーフを入れ込んである。
表は藁人形(メガネ・尚哉)とお化け(ネクタイ・高槻)
ロケハンの話
■ロケは非日常性を入れたくてこだわった。
■1期の神社の祭りシーンでは青い提灯を飾り、やぐらを組んだ。
伊野尾くんと神宮寺くんは(映像で)見ていたところにこれたと感動していた。(本編尚哉の小さいころのシーンと同じだから)
■池は志賀高原大沼池というところ。
朝もやが絶景、山に囲まれている秘境で監督がこだわった。
高槻のパソコンの画面にも出ているらしい。
■池までは30分歩かないといけない。
2日間のロケの予定で、早朝4時ぐらいに出発し、キャストも支度して出かけた。
1日目は霧が出てなかったが、水面が鏡状になってて奇跡だ、と地元の人が言っていた。
それを見たいがために一般客も来たりしているが、なかなか見られないと言う。
その夜雨が降った。
旅館でロケをやってたとき、伊野尾くんが「(俺は)晴れ男だから(明日は晴れる)」と言った。(実は雨男)
2日目は晴れてきれいな朝もやがかかり、寺内と高槻のシーンが撮れた。
■古書店は英国紳士がいておかしくないスタイリッシュなものに。
そういう理由でカフェ古書店を選んだ。
■今回は色んなタイミングがうまくいった。
キャストもポジティブ、前向きな姿勢が良かったし、そういう部分をドラマにも取り込めた。
■高槻先生と尚哉がこっくりさんをするシーンは初日に撮影した。
緊張感があったが仲良くこっくりさんを始めた2人。
役としても素としても探り探りなところが良かった。
「動いてるよ!」と伊野尾くん。
神宮寺くんがしらーっと動かしているのが面白い。
研究室のこだわり
■高槻先生の居場所で大切なところだからこだわった。
光が差しているけれど静か、英国調でオーダー(現実は殺風景だけど)
監督はマトリョーシカにこだわった。
高槻先生は開けても高槻先生が出てくるイメージ(尚哉も)
■美術スタッフいわく「高槻先生のイメージで作った。アンティークとスタイリッシュさが必要で黒板がポイント」
説明シーンが多いが、ただしゃべっているだけでは高槻先生の良さが伝わりにくいので黒板を使った(動きを出した)
(色々な場面で使われている)モニターもこだわりのひとつ。
衣装について
■高槻先生はロイヤルブルーがイメージで、生地から選んだ。
オーダーメイドのスーツはドラマの撮影中、微調整をしたりもした。
ネクタイはペイズリー柄で統一、2期でカラーピンをプラス。
三つ揃いのベストをシングルからダブルに。
■尚哉は1期では黒、2期では白をメインに(心境を表す)
いかに地味にするかを考えた。
■瑠衣子は色味を入れている。2期では色味を強めにして彼女の芯を表現。
寺内のロングジレはフードをつけてイメージアイテムに。
美しく撮るための工夫
■ドラマの撮影は写真の連なり1秒16コマだが、映画は1秒24コマでこちらを採用。
また、シネマカメラを使用。
■1期と2期では画質の色を変えている。
1期はOPで夕日をイメージ(青が強めに、きらっと見える)
2期のOPは夜をイメージ(オレンジが強め、ざらつくかんじに)
■高槻先生のシーンは彼に光がさすように、ハレーションを狙った(1期2期通して統一している)
1期と2期でカメラマンが変わっていて、場面の切り取り方が変わっている。
撮影現場で怪異は起きた?
■特になかった。
1期の2話の仕上げで音調整をしている時に、あるシーンで男性が小さく叫ぶ声が。
その声を消してと言うと、消せないと音声さんが困る。
(他の音や音楽でその声は分からなくなった、みたいなことを言っていました)
伊野尾くん神宮寺くんに話すと普通に引いていたので、現場で言うのはやめようと思った監督。
アドリブ採用シーン
■みんなセリフを覚えてきていて、現場で台本持ってない。
アドリブをする気はなかったが、現場でズレがある時だけみんなで話し合いながら直した。
■アドリブ採用は難波のナンパぐらい。
楽しくやって欲しいのでと言ったら色々考えて言ってくれた。
■健ちゃんと尚哉が朝ご飯を食べるシーン、健ちゃんはご飯をてんこもりに。
アドリブではなくて、まさしく健ちゃんだった。
2期1話で尚哉両手をあげて寝ているシーンは現場で生まれた。
続編の製作予定は?
■今はありません。何も言えない。
気持ちとしてはまた集まりたい気持ちが大きい。
クランクアップ時に伊野尾くん、神宮寺くんは次は映画でやりましょうと。それぐらい気持ちが入っている。
監督・プロデューサーおすすめシーン
■1期1話、志田さんの手を取って決めセリフを言って、ロッカーを閉めに行った(高槻先生らしい)
■1期1話で尚哉が初めて告白したところとそれを受け止めた高槻先生。
よもつへぐいの会話、そのあと尚哉が風の音を聞くシーン。
■1期2話、研究室からの帰り道に尚哉が高槻先生にくっつくシーン。
ちょっとくっつきすぎだなーと伊野尾くん(楽しそうな口調で再現されてました)
「(監督に対して)良かったですよね」と神宮寺くんが言ったそう。
■2期の尚哉の成長。
■2期8話の寺内と高槻のシーン。
■2期8話、高槻と尚哉がカメラに向かって走ってくるシーン。ラストシーンですね。
最終話の注目ポイント
高槻先生の過去の真相
寺内との対決
尚哉の成長
高槻はどんなセリフで終わらせるのか
千里の行方
手を握るシーン、1期8話との違い
完結記念スペシャルライブ配信 感想
監督さんたちが、視聴者はキャストさんのことを聞きたいだろうと把握していらっしゃるのがありがたかったです。
また、実際に現場にいた方から直接お話を聞けるのは興味深いです。
伊野尾くん神宮寺くんのお話がどんどん飛びだすのでとにかく楽しかった!
伊野尾くんの俺じゃん!とか、晴れ男とか、場を和ませるのが素晴らしいなと思いました。
自分がどう思われるかより、その場を盛り上げるのがうまいんでしょうね。
上手に空気が読めるんだろうなと感じました。
個人的に興味があったキャスティングや衣装についても知ることができてよかったです。
WOWOWランキングでも1位になっている人気作品なので、ぜひ続編をお願いしたいです!