前科者(漫画) 7巻あらすじ感想 みどりの恋愛ごっこ

前科者(漫画) 7巻あらすじ感想をご紹介します。

「終わっている」静太と恋愛ごっこをするみどり

静太の更生

もくじ

前科者(漫画) 7巻あらすじ

保護司の阿川佳代は、新聞配達のバイトとコンビニを掛け持ちして生計を立てている。

保護司は犯罪を犯した「前科者」の更生と社会復帰を手助けするための仕事である。

しかし、報酬は一切ない。いわばボランティアのようなものだ。

みどりの恋愛ごっこ

オレオレ詐欺で受け子をしたとして逮捕された、静太の担当になった佳代。

静太はまだ20歳という若さながら、自分のことを「終わっている」と言い、人生をあきらめ、何も求めていないように見えた。

佳代はみどりに静太のことを相談したついでに「付き合ってみたら」と冗談を言うが、みどりは「恋愛はそういうもんじゃねえ」「あたしにもそいつにも失礼だ」と本気で返す。

佳代が不在の家でたまたま静太と会ったみどりは、彼を誘ってサザエを食べに行く。

静太は、「人生終わっているからどうでもいい。でも死にたいわけではない」と相変わらず無気力だ。

みどりは「まだ終わってないじゃん」と判断し、静太と恋愛ごっこをすることに決める。

はじめは嫌がった静太だったが、「恋愛ごっこ」に次第にのってくる。

静太はオレオレ詐欺をして捕まったこと、胡散臭い別人になりきる「ごっこ」にはまったと話す。

「ごっこ遊び」と称して、みどりとたわいもない会話をする静太。

海で遊んでいるうちに、脱いだ靴を盗られたことに気づいたみどりは「結婚式のエピソードで、2人が親密になったのは靴を盗まれたことがきっかけでした」と冗談を言う。

そして、裸足で佳代が務めるコンビニへサンダルを買いに行く2人だった。

佳代は2人が一緒にいた事情をみどりから聞きたがる。

みどりはそっけなく佳代をあしらうが、本当は佳代に対する気持ちを持て余しているのだった。

その後もデートを重ねるみどりと静太。

静太は少しずつ素直に明るくなっていっている。

デートを目撃した佳代はみどりに事情を聞こうとするが、みどりは「佳代ちゃんが静太との恋愛を勧めたから」と言うだけだ。

静太はとっさに佳代の前でみどりにキスをする。

みどりは驚いて静太を張り倒すが、佳代のことを好きだと静太に気づかれる。

そして静太は「みどりさんに本気になった」と告白する。

みどりと会った佳代は、改めて静太とのことを尋ねる。

静太が気に入ったから「付き合っている」と答えるみどりだったが、実は自分の気持ちをごまかすためだった。

何も知らない佳代はみどりを祝福する。

みどりは佳代に告白してフラれようと考える。

静太は「辛い気持ちを吐き出す相手なら、俺がなるよ」とみどりに優しい。

清掃会社で働く静太は、汗をかき生き生きした表情だ。

一緒に暮らす姉にも「やっていけると思う」と言うことができた。

姉も応援すると約束してくれる。

佳代の夢を見た、とみどりが言う。

夢の中で佳代はみどりに「好きです」と告白し、みどりは佳代に「お友達としてなら」と言ったらしい。

夢の中で失恋させられてる!と無邪気な佳代だった。

誤解

前科者の秋田は、ナイフを買った帰りに、昔世話になった安井と言う元刑事に再会する。

そばを食べながら近況報告をする秋田。

あれから罪は犯さず、真面目にバス会社で働いている。

「偉い」という安井に謙遜する秋田だった。

秋田はそばをおごってもらったお礼に、亡くなった安井の娘に花束を贈りたいと申し出る。

その前にサウナに寄ろうと誘う安井だったが、秋田は刺青があるからと断る。

そば屋で買った釣竿を忘れた安井。

急いで取りに戻ると、若い男が安井の釣竿を勝手に持って行こうとしている。

秋田は男にくってかかろうとするが、無事取り返したからもういいという安井。

「あいつらのやったことは犯罪です。私の時は許されなかった」と返す秋田。

安井は「お前さんはあのままだったらナイフを使っただろう」と言う。

昔の事件でもナイフを使った秋田を警戒して、安井は声をかけたのだった。

しかし秋田の取り出したのはナイフではなく、小さな包丁だった。

「私は、一生買ってはいけないものなのかもしれません」と呟く秋田だった。

謝る安井に花束を渡し、その場を去る秋田。

秋田は先生に電話を掛ける。

「伺ったら話を聞いてくださいますか?」

快く秋田に返事を返す佳代は、招待した前科者たちと食べる食事を仕込んでいる。

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前科者 (7)

前科者(漫画) 7巻 感想

静太は現代によくある無気力系の人間。

大事な時に限ってことがうまく運ばず、人生どうでもよくなったという青年です。

でもみどりと話すうちにいきいきと明るい性格へと変化していきます。

(変化ではなくて本来の姿かもしれませんが)

頭が良くて、みどりとの会話がとてもいい感じなんですよ。

しかしみどりは気を紛らわせるために付き合っているだけなんですね。

もちろんそのことを静太も知っていて…静太はいい子だと思います。

オレオレ詐欺で「別人になりきるごっこ」が新鮮だと言う静太ですが、SNSで別人になるのと同じ感覚?

本来の自分じゃないものになる願望というのも現代を象徴していると感じました。

静太は前科者の男性キャラで一番好きだなー。

2話目は切ない話だなと感じます。

かなり久しぶりに会った元刑事が、実は自分が犯罪を犯さないか見張ってたなんて切なすぎる。

これ伏線もうまくて、最初から2人が微妙にかみ合わない違和感があるんですよ。

牛丼屋→そば屋に変更になったり、刺青のせいでサウナに入れなかったり。

これが、実は見張ってたと判明した時点で、読者に違和感の正体が分かるようになってるの。

裏切られた気分になったのに、花束を渡すあたりがまた切ない。

どこにも持っていけないやりきれなさがとても伝わる話でした。

最後に佳代が出てきてほっとした。

おっさんしかでてこないので面白くないかなと勝手に思ってたけど(失礼)、作品として秀逸な出来だと思います。

ラストにもう一本ありましたが省略。

佳代とみどりが刑務所や更生について語ってます。

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前科者 (7)

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