前科者(漫画) 2巻あらすじ感想 みどりとの出会い

前科者(漫画) 2巻あらすじ感想をご紹介します。

もくじ

前科者(漫画) 2巻あらすじ

保護司の阿川佳代は、新聞配達のバイトとコンビニを掛け持ちして生計を立てている。

保護司は犯罪を犯した「前科者」の更生と社会復帰を手助けするための仕事である。

しかし、報酬は一切ない。いわばボランティアのようなものだ。

佳代は今日も銭湯のチケットと牛丼を用意して、前科者を待つ。

みどりとの出会い

佳代の今回の担当は、恐喝・窃盗で服役していた斎藤みどりという若い女性。

みどりは破天荒で行動が予測不能、でも周りと打ち解けるのが早く鋭い観察眼を持っている。

みどりは出所した日に高校生の堤亜美と知り合い、佳代の家にも連れて行く。

亜美に対し何も感じない佳代だったが、みどりは彼女に対し放っておけない何かを感じる。

帰宅途中の亜美は携帯を触っており、「刑務所帰りの女の人と出会った」「クズ」などとみどりのことをSNSに書き込んでいた。

亜美のSNS

亜美は母親(由美子)の稼ぎで高級マンションに住んでいる。

由美子は厳格で、亜美はそれに従い窮屈な生活をしていた。

みどりのことを調べるために、佳代に接触してくる亜美。

佳代も亜美が普通でないことに気づく。

自分のことを調べていると感じたみどりは、「私の悪口をSNSに書け」と亜美を扇動

亜美は見透かされているのかとイライラしつつその場をやり過ごす。

「前科者観察日記」に無理に反応している友達にも、亜美は意地悪な態度を見せる。

みどりの言葉を思い出しSNS検索をした佳代は、亜美の書き込みを見つける

みどりが煽ったからだ、と思った佳代だったが、書き込みの日付はみどりと出会った日だった。

佳代は、みどりが亜美を救おうとしてわざと扇動したことに気づく。

みどりは「あの子が寂しそうだったから」と答え、自分の幼少期の話をする。

みどりの母親は、アパートに幼いみどりを置き去りにして男と出かける。

みどりは500円で1週間過ごすことを強いられた。

誰かがきっと自分を救いに来る。と、信じながら部屋にうずくまる。

幼いみどりが待っていた人

亜美は、母親の由美子から夫と離婚すると一方的に告げられ、父親とボロアパートで住むことになる。

以前自分がバカにしていた友達に対し、亜美は「私をバカにしていい」「貧乏になった」と自虐的になる。

亜美は実は母親が大好きなのだけど、寂しいことも悲しいことも誰にも言えない。

みどりは亜美の気持ちを見抜き、亜美の友達に彼女を託す

由美子は、亜美が前科者と付き合っていると運転手から聞く。

「亜美と付き合うな」と札束が入った封筒を渡そうとするが、「亜美とは友達だから」と言って受け取らないみどり。

代わりに、みどりの母親にお金を渡す由美子。

「昔から本当にダメな子」みどりの母親はそう言い、「亜美さんと会わないように誓え」と強要する。

母親におびえてただうずくまるしかできないみどり。

佳代はそんなみどりをみどりの母親から庇う。

一部始終を見ていた由美子は、佳代を偽善者と言いバカにする。

これにカッときたみどりは由美子を殴ろうとするが、佳代は「あの時のみどりが悲しむ」と止める。

小さいころ、誰かを待っていたみどり。

幼いみどりが待っていたのは、現在のみどりだった。

自分を救えるのは自分しかいないから。

佳代の父親

佳代の父親は浮気性で、母親と離婚。

母親は佳代が18歳の時に亡くなっている。

母親の墓参りをするために父親と会う約束をした佳代。

相変わらず若い女性を連れている。

佳代は、父親とみどりを会わせる。

父親はみどりと意気投合、彼女に佳代のことを頼む。

佳代とみどりは、これまでに佳代が担当した前科者やその家族、友人に料理をふるまう。

もちろん、亜美や友達、愛子(1巻参照)もいる。

その中には佳代にストーカー行為をしていた裕もいたが(佳代は気づいてない)、みどりがうまくその気にさせて軌道修正させる。

最後に、由美子が訪ねてくる。

「来ない」と思われていたから、「あえて来た」のだという。

わざとらしくお金を置いて帰る由美子。

由美子だって変わる、と信じる佳代だった。

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前科者 (2)

前科者(漫画) 2巻 感想

あらすじはかなりざっくりです。

これはもう実際に読んでみないと分からない、って部分が大きい漫画です。

漫画を読めば、私のざっくりすぎるあらすじ読んでいる場合じゃないってお分かりいただけると思います。

2巻はめちゃくちゃ難しい話だし、明確に答えが出ているわけでもないから感想も難しいですね。

1巻のようにキリよくすっきり終わるわけではないので。

でもこれが人間の本来の姿かもしれません。

心の機微やあいまいな関係だったり、中途半端な部分を繊細に描いているなと感じます。

人間って白か黒か、ってきっぱり割りきれない方が多いじゃないですか。

そのあいまいな部分は、絵の表現で見ないと分からなかったりもするので。

みどりはめちゃくちゃなところもありますが、今後、佳代のよき理解者となっていきます。

時には喧嘩もしたり、すれ違ったり、まあいろいろあります。

登場人物の中ではみどりが一番好きです。

今回の話はどれもあまり好きじゃないんですよね。

どの親にも共感しなかったからかもしれません。

佳代の父親は胡散臭いしよく分からない、亜美の母親は意固地だし、みどりの母親は典型的なダメ親だし。

亜美の父親もなんだか残念そうな人でした。優しいけど。

まあこれは個人の意見なので、そんなことない、って人もいるとは思います。

裕は割と好き。素直で一途だし。

2巻ではほっとする存在です。

亜美が友達と仲良くなったのも良かったですね。

良かったのこれだけだ。

前科者(漫画) 2巻あらすじ感想 まとめ

こんなにあらすじかくのに悩んだのは初めてっていうぐらい、深く入り組んだ部分があります。

すっきり感はあまりなし。胸糞ってこともないですが。

ちょっと難しい話だなとも感じました。

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