映画・恐怖の村シリーズ第3弾「牛首村」が無事クランクアップし、情報解禁が楽しみになってまいりました。
モデルのKokiさんが女優デビューする作品としても話題を集めていますね。
そこで、題材となっている「牛首村」が実在するかについて調査しました。
牛首村は実在する?
結論から言いますと、「牛首村」という名前の村は実在していましたが、現在は「白峰」という名称に変わっています。
牛首村があった正式な住所は、現在「石川県白山市白峰」となっています。
石川県の南端・霊峰白山の西麓に位置する白峰は、人口1300人の水と緑の豊かな山里です。
白峰の起こりは、717年に白山を開山した時から。
守護神として牛頭天王・十二神将などを祀ったため、牛頭天王から「牛首村」という名が付いたものだと思われます。
その後合併を経て「牛首村」→「白峰村」→「白峰」という地名になりました。
白峰は日本有数の豪雪地帯であり、冬季は陸の孤島にもなるほどだそうです。
そんな山に暮らす人々は、過酷な自然と戦いながら山の文化を歩んできました。
「牛首紬」という織物もその文化の象徴です。
牛首紬の由来は、1159年に源氏の落人が機織りの技術を持ち込んだことから始まっています。
山での数少ない現金収入のひとつが「養蚕」であり、「牛首紬」だったわけです。

この着物が気になりますが…
各地に残る源氏落人伝説ですが、牛首紬に暗い伝承はないようですね。
牛首村の元ネタは?

牛首村の元ネタは北陸だと公式Twitterが明記しています。
ということから、他に「牛首」と名が付くスポットを調べました。
牛首トンネル
牛首トンネルは、石川県と富山県の県境・石川県津幡町(つばたまち)にある心霊スポットです。
津幡町は牛首という地名があり、ちょうどここに牛首トンネルがあります。
牛首トンネルの正式名称は「宮島隧道」といいます。
明治末にできたこのトンネルは、昭和初期までは普通に使われていましたが、現在はほとんど使用されていません。
まことしやかに囁かれている恐いうわさがこちら。
首を切られたお地蔵さまが血を流す
車のガラスに血の手形がつく
老婆の霊が車に乗り込んでくる
SNSでも肝試しや好奇心で訪れる人が写真をアップしてくれていました。
画像を見ると、首を切られたお地蔵さまがあるのは本当のようですね。
2021年7月時点、お地蔵さまは撤去されているようです。
全長55mの短いトンネルですが、雰囲気はばっちりありますね。
昔、焼身自殺があったなんて噂もあることから、心霊スポットとしてさらに有名になったのかも?
首洗池
全国各地に首洗池は存在しますが、石川県加賀市手塚町の首洗池が「北陸の心霊スポット」ということでピックアップしました。
首洗池にまつわる伝承はこのようなものです。
源氏・木曽義仲の軍勢に討ち取られた一人の武将がいました。
木曽義仲がその首を改めたところ、かつての自分の恩人ではないかと疑いますが、髪は黒く老人とは思えません。
乳母子の樋口兼光にこの首のことを聞いてみると「戦いに出た時、老人だと思われたくないので白髪を黒く染めていた」ということが分かりました。
義仲が首を洗わせると黒髪は白髪に戻り、恩人だったことが判明したのです。
兵士の霊が出るとか、金縛りにあうなどといったうわさはありますが、写真を見てみると開けた場所に見えますね。
実際に行けばまた違った雰囲気を感じるかもしれません。
深夜に行けば怖い雰囲気がありそうです。
倶利伽羅峠
牛首トンネルの近くには、もうひとつ「牛」と縁がある場所があります。
そこは倶利伽羅峠といい、源平合戦にて倶利伽羅峠の戦いがあった場所で知られています。
源氏の木曽義仲は「火牛の計」を使い勝利したと言われています。
「火牛の計」は、角に剣、尾に松明をくくりつけた牛を敵陣に放つというもので、
引用:ニコニコニュース
突進する牛の角の剣が敵兵を次々に刺し、尾の炎が敵陣に燃え移って大火災を起こすという。
平家が谷に突き落とされたことから地獄谷と名が付いたのでしょうか。
心霊スポット的なものではなさそうですが、牛に縁があるということでピックアップしてみました。
牛首村は実在する?元ネタは?心霊スポットがあるかを調査してみた まとめ
牛首村についてまとめます。
牛首村は実在するが、現在は白峰と名が変わっている。
心霊スポットとしては牛首トンネルが有名。
首や牛が入る地名は他にもあるが、心霊スポットかどうかは不明。
個人的には源平合戦に関わりがある場所が多いのが気になりました。
牛首トンネルは元ネタになっていそうな気がしますね!
